ニュージーランドのキウイファームで5か月働いてみた
2019年11月16日=記事情報更新しました。
ニュージーランドのキウイフルーツファームで働きたい人
「シーズンはいつ?どこで求人されるの?どんな仕事するの?実際に働いた人の話を聞きたい。」
こんな疑問に答えます。
どうも!果物の収穫、ベテランになりました。つるちゃんです。
2箇所で5ヶ月間キウイファームで働いてみて、どんな仕事をしたのか、シーズンはいつなのか。自分が働く前に気になっていたキウイファーム についてまとめました。
ニュージーランドのキウイファームについて
ニュージーランド国内第1位のキウイフルーツですが、オーチャードの数は2,681カ所もあります。年に1度の収穫シーズンには、なんと約41万トン以上も生産しています。
年に1度の収穫のシーズンには、世界中から労働者が集まり、人の手によって1つ1つ丁寧に収穫され世界中に届けられます。
NZのキウイの生産
- NZの農作物輸出量の約半分を占めている。
- 生産量はイギリス、中国に続く世界第3位。
- 日本のキウイ輸入国第1位はNZの93.4%!
そんな人気のNZのキウイを、あなたも1度は食べたことがあると思います。
ニュージーランドでは日本よりも安くで売られてるので、もっと手軽に購入できるはずです。
ワーホリでピッキングシーズンに働けば、毎日おいしいキウイフルーツ食べ放題でした。
キウイファームの1年の仕事の流れ
キウイフルーツは年に1度の収穫の時まで、季節に合わせて大事に育てられます。
簡単に1年の仕事の流れをまとめました。
春 9〜11月 |
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新芽、開花とミツバチの助けを借りて受粉。 |
夏 12〜2月 |
急成長する果物を、より大きくするため成長に合わせて剪定。 |
秋 3〜5月ここ! |
熟度、品質のテストに合格したら収穫。梱包、貯蔵、輸出。 |
冬 6〜8月 |
キウイの木は冬眠状態。翌年に向けて一度実った枝を木を剪定して新しい芽を伸ばせる準備。 |
人気の収穫シーズン
キウイフルーツは一応年間を通して仕事がありますが、求人が多く、バックパッカーが働くのは主に秋の収穫シーズンです。
キウイとオーチャード次第で、収穫の始まりと終わりは前後しますが、メインのシーズンとなるのは3~5月中の約10週間。
1年で1番忙しい時期なので、ピッキングやパッキングなどの仕事に、約2万人の労働者を集めていると言われています。
私が働いた期間【体験談】
ファームやキウイの品種によって収穫のシーズンが少し違います。
私はキウイファームで5か月間(A:2018年5~8月、B:2019年3~4月)働きました。
実際にピッキングの仕事をしたのは、『ファームAは5~6月上旬まで。』『ファームBは3~4下旬まで』でした。
この期間が全く違う理由は、キウイの種類が違うからです。
- 前半(3中旬~4月中旬)=ゴールドキウイ
- 後半(4月中旬~5月下旬)=グリーンキウイ
※期間はキウイの成熟によって前後します。
【余談】もしピッキングの仕事が終わっても、「このまま働きたい」と思うのであれば、そのファームのボスに伝えるといいと思います。
まだ残って仕事したかった私たちは、「このまま働きたい」とボスに希望を出したら、どちらの会社もプルーニング(剪定)の仕事をくれました。
控えめに言って、ピッキングより断然楽でした。
キウイファームで働くならここ
あなたが「キウイファームで働きたい。」「確実に仕事が欲しい。」と思うなら、1番求人が多いBay of Plentyで探すことをおすすめします。
場所は下の地図の赤いところです。
ニュージーランドは北島と南島で構成される島で、キウイフルーツがおいしく育つ条件を満たしているのは暖かい北島がほとんどです。
その中でもBay of PlentyはNZのキウイの80%を生産しています。
どこの街が求人が多い?
具体的に、特によく求人が上がっていた街をまとめました。
- 1位:Te Puke テプケ
- 2位:Tauranga タウランガ
- 3位:Katikati、Opotiki、Gisborne、Kumeu、Kerikeri…
やはりBay of Plentyが圧倒的に多かったです。
仕事をゲットするコツ
シーズンを把握して早めに、たくさんアプライです。
その理由は、求人はシーズンよりも少し早めに始まるので、そこでアプライすると採用される可能性が高いからです。
さらに、求人を見つけてアプライをするのですが、「必ずしも返事が帰ってくる」または、「必ず採用される」わけでありません。
なので、何件か気になったところには、アプライすることをおすすめします。
「4月過ぎたらもう遅いかな?」
そんなことありません。
実際に私も5月中旬に入国して、すぐにアプライ開始しました。「もう遅いかな」と思っていたのですが、収穫のシーズンが遅れていたみたいで、2件決まりました。
なので、諦めずにアプライしてみてください。
仕事の探し方を下の記事にまとめました。
日本人がいなかったところ
「英語を伸ばしたい」「英語をつかいたい」「日本語環境から離れてみたい」と思う人
そんなあなたにおすすめの場所はこの町です。
『Opotiki オポーティキ』
『Gisborne ギズボーン』
その理由は、3ヶ月ずつ滞在しましたが、日本人私しかいなかったからです。
Opotikiに関しては、仕事場以外でも日本人に会いませんでした。Gisborneは街中やサーフィン中にたまに見かけるくらいで、オークランドに比べたら限りなく少なかったです。
ちなみに、職場の人やシェアメイトの国籍は、フランス、イギリス、ドイツ、オーストラリア、イタリア、チェコ、マオリ、インディアンのひとたちでした。
でも、タウランガ周辺で働いた友達いわく、日本人よりもヨーロピアン、アジア系の人が多かったそうです。
※ニュージーランドは都市部を離れると、割と日本人が少ないです。
実際に私が働いた内容
【Picking・・・収穫(秋)】
ひたすらお腹にあるバックにキウイを入れていきます。満タンのバックは20kg前後で結構肩やられます。
私の身長は159cmですが、ギリギリ届く高さなので、女性には結構ハードな仕事です。でも手を動かせばおしゃべりしても、音楽聞いてもOK。
日によって働く時間はバラバラですが、基本的に晴れていれば7:30~17:00の勤務でした。雨が降ってキウイフルーツが濡れていると収穫はできないのでおやすみです。
【Pruning・・・剪定(秋・冬)】
収穫された木の枝をほとんど切り落として、新しく伸びている枝をきれいに並べてクリップで止めていく作業です。
多少の雨だったら仕事できますが、本格的に降り出したら作業中止でした。
【Strings・・・紐(秋・冬)】
- A:翌年に備えて伸びる枝を絡ませるための紐を、固定していく作業です。
- B:夏の間に急成長した枝は、頭上に張ってある①の紐をたどっていきます。その枝を丁寧に降ろしていく作業です。
※オーチャードによって使う紐も、やり方も違います。
【Grafting・・・接ぎ木】
よりおいしいキウイが実ように、数年に一度実った木を一度腰の高さまで切ります。
そこに枝を刺してテープで止めて、ワックス塗って新しい芽が伸びるように紐を上に向かって張ります。
※結構重要な仕事なので、ベテランの人がやることが多いです。
【Planting・・・植える】
大きな穴を掘って新しい苗を、丁寧にひとつづつ植える作業。
働く前に準備するもの
働いてみて、キウイファームのピッキングやプルーニング等の外仕事の必要なものをまとめました。(パッキングの場合は特に準備するものはありません。)
- 汚れてもいい服
- ジャケット
- 長靴
- トレッキングシューズ
- 軍手
- 雨具
- 日焼け止め・サングラス・帽子
- イヤホン
詳しくは下の記事にまとめました。
宿はどうしていた?
ファームAはアコモデーション「付き」
その宿はファームのオーナーとは別の人が経営していて、仕事と必ずセットという条件でした。レントは週$120で給料から引かれるスタイル。
2階建ての古い家に、多い時で15人ほど一緒に住んでいましたが、暖房器具ないし、古いお家だし、車がないと不便な場所。
正直いうと、一緒に住んでいた人たちがみんないい人だから住めた感じです。
ファームBはアコモデーション「なし」
一応会社からキャンプサイトの提供はありましたが、利用しませんでした。
私たちは近くのシェアハウスを借りて車で通いました。
私がみたキウイファームは宿付きの求人の方が多かったイメージです。アプライする際に、アコモデーションの有無と車が必要かを必ず確認しましょう。
まとめ
「キウイファームジョブは人気だから仕事ゲットは難しいかな?」と思っていたんですが、現状人手不足のようで求人はたくさん出てました。
求人が出ているところは、どこも都心部から離れている不便な場所なので車があったほうが、より仕事が決まりやすいです。
車がない人は、車がある人にお金を払って乗り合いをして通勤しています。
感想
2018年と2019年の2シーズン、キウイピッキングをしました。
正直、ピッキングはめちゃくちゃしんどいです。とにかくバックが重い!肩痛い!背が低いとさらに辛い!
歩合の時はやる気を保つより、肩の痛みに耐えることができない状態でした。
なんで続けれたかというと、そこでできた友達と、今日も疲れたねって毎晩のようにお疲れビールを飲んでいたからだと思います。
とわいえ、NZの真っ青な空の下で働くのは、すごく清々しくて好きでした。
あなたもぜひ挑戦してみてください。正直な感想でした。
あなたのキウイファームジョブが、最高の時間になりますように!
ありがとうございました。
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