【ニュージーランドラグビー】伝統的なハカの意味について
ニュージーランドのラグビーチームといえば、世界でもその名を轟かしているAll Blacks（オールブラックス）。試合前に彼らが演じる『ハカ』は象徴的な光景となっています。
どうも！スポーツ観戦中、選手なみに汗かいてるつるちゃんです。
ラグビーワールドカップルもいよいよ準決勝を控えていますね。
中でもニュージーランドは注目が高い国ですが、
「試合前のダンスはなんのためなの？どんな意味があるの？」と思っているあなたに、ラグビー詳しくなくても虜にしてしまうあの『ハカ』について解説します。
「どうして試合前にダンスをするの？」
「何のためにしているの？」という疑問を持ったあなたは、
・伝統的なハカの意味と歴史について
・ニュージーランド人のハカに対する想いについて
動画と一緒に理解を深めることができます。
伝統的なハカの意味について
ニュージーランドの伝統的なハカについて解説します。
『ハカ』とは全てのマオリ族（ニュージーランド の先住民族）のダンスに与えられた名前です。マオリの戦士たちが戦いの前にハカをすることで、自分たちのアドレナリンを高め、更に相手を挑発や威嚇していました。
しかしながら、彼らの歴とした儀式は今もなおマオリだけではなく
ニュージーランドの人にも引き継がれ、戦いの場以外にもお祝いの場や、お悔やみの場、歓迎の場などでも行われています。
ラグビーW杯2019で、ラグビーを普段見ないあなたもテレビの前に映るニュージーランドチームのハカを一度は目にしたのではないでしょうか？
選手がみんな揃えて行うダンスは、歌に合わせて力強く手を震わせながら腕を叩き、足踏みをし、目は見開いて、舌を長く出します。その動き一つ一つには彼らの情熱と熱情が込められていて、誰一人手を抜く人なんていません。
ハカを踊る時に一番大事なのは、一人一人がチームにも戦う相手にも敬意を持たなければいけないということです。
一見すごく怖く見えてしまうかもしれませんが、意味を理解すれば見方も変わります。
ハカの言葉の意味
ハカはいくつかのバリエーションがあります。
ニュージーランドのラグビーチーム、オールブラックの選手たちが踊るハカは２種類。
伝統的な『Ka Mate (カ・マテ)』と彼らのために2005年に作曲された『Kapa O Pango (カパ・オ・パンゴ)』です。
カマテは1905年に初めて披露されて以来、オールブラックスの試合前の儀式になりました。
カパオパンゴはオールブラックスならではの歌詞でもあります。そのことから、特に勝負時の試合前には用いられることが多いのも注目です。
この試合前のハカの時間は、ニュージーランドの国民と共鳴している時でもあると選手たちはいいます。
私たちも言葉の意味を知ると、私は更に彼らの熱い思いが伝わっていつも鳥肌が立つほど感動しています。
Ka Mate（カ・マテ）の英語と日本語訳
"Ka Mate"（カ・マテ）
Taringa Whakaraong! Ears open!
（よく聞け！）
Kia rite!Kia rite! Get ready...! Line up...!
（準備しろ！）
Kia mau! Hī! Stand farst! Yeah!
（１番に立つんだ！）
Ringa ringa pakia! Slap the hands against the thighs!
（手で腿を叩け！）
Waewae takahia kia kino nei hoki! Stomp the feet as hard as you can
（強く足を踏み鳴らせ！）
Kia Kino hei hoki! As hard as we can!
（出来る限り強くだ！）
Ka mate! Ka mate! I die! I die!
（私は死ぬ！私は死ぬ！）
Ka ora! Ka ora! I live! I live!
（私は生きる！私は生きる！）
Ka mate! Ka mate! I die! I die!
（私は死ぬ！私は死ぬ！）
Ka ora! Ka ora! I live! I live!
（私は生きる！私は生きる！）
Tēnei te tangata pūhuruhuru Here stands the Hairy Man...
（見よ、この勇気ある者を）
Nāna ne I tiki mai whakawhiti te rā ...who summons the Sun and makes it shine on us!
（ここにいる毛深い男が、再び太陽を輝かせる！）
A Upane! Ka Upane! Ride now! Ride now!
（一歩はしごを上へ！さらに一歩上へ！）
A Upane, Kaupane" Take the first step!
（そして最後の一歩、そして外へ一歩！）
Whiti te rā,! Let the sunshine in!
（太陽の光の中へ！）
Hī! Rise!
（昇れ!）
引用元：Wikipedia
Kapa O Pango (カパ・オ・パンゴ)の英語と日本語訳
"Kapa O Pango" (カパ・オ・パンゴ)
Taringa whakarongo! Let your ears listen
（よく聞け！）
Kia rite! Kia rite! Kia mau! Hī! Get ready...! Line up...! Steady...! Yeah!
（準備して並べ！おー！）
Kia whakawhenua au i ahau! Let me become one with the land
（オールブラックスよ、国をひとつにさせてくれ！）
Hī aue, hī! (assertive sounds to raise adrenaline levels)
（今だ！）
Ko Aotearoa e ngunguru nei! New Zealand is numbling here
（鳴動する我らの国よ！）
Au, au aue hā!
（今こそ、我が奮起する時！）
Ko Kapa o Pango e ngunguru nei! The Team in Black is rumbling here
（それこそが我らをオールブラックスたらしめる！）
Au, au, aue hā!
（今こそが その時だ！）
I āhahā!
（輝く時だ！）
Ka tū te ihiihi Stand up to the fear
（我々が支配し）
Ka tū te Wanawana Srand up to the terror
（その優位は偉大なる勝利となり）
Ki runga ki te rangi, To the sky above,!
（そらの上へ！）
E tū iho nei, tū iho nei, hī! Fright up there, high up there. Yeah!
（敬われ高く掲げられる）
Ponga rā! The shadows fall!
（影の如く！）
Kapa o Pango, aue hī! Team in Black, yeah!
（我々はオールブラックスだ！）
Ponga rā! Darkbess falls!
（闇の如く！）
Kapa o Pango, aue hī hā! Team in Black, Yeah, Ha!
（我々はオールブラックス！）
引用元：Wikipedia
ハカはラグビーの試合前だけではない
こちらは結婚式で行われたハカ。知り合いの結婚式でも、ニュージーランドではハカが披露されていました。心から友人からのお祝いが伝わって、花嫁さんは泣いてる姿にもらい泣きです。
忘れもしない。まさに私たちもここに住んでた。2019年3月15日クライストチャーチの２つのモスクで起こった銃乱射事件。世界中を震わせたクライストチャーチの悲しい事件でした。クライストチャーチの学生たちが集まり、犠牲者に祈りとともにハカを捧げる姿は本当に悲しみと、2度とこんな事件が起きないようにという思いが伝わります。
ラグビー選手の英雄であったジョナ・ロムーに捧げたハカです。
ハカを力強くするその姿からは、彼がどれだけの選手に、どれだけの国民たちに愛されていたかが本当に実感できます。
まとめ
ハカについて遡ると、元々はマオリの戦士たちが戦いの前にやっていたことがわかりました。今でもそれは様々な場面でニュージーランドにそのまま引き継がれています。
色んな場面でハカを目にすることはありましたが、やはり圧倒的にラグビーの試合前の印象が強かったです。ニュージーランドの国民は国旗よりもオールブラックのシンボルの旗を掲げている人が多いほど、ラグビーへ対する熱情を持っています。（日本で言う、野球、サッカー、相撲くらい）
ラグビーW杯2019年は、いよいよ決勝を控えています！
つるちゃんもブラジルから日本のチームを応援したいと思います！
ぜひオールブラックにも注目してくださいね！
ありがとうございました。
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